かつて、国道45号線沿いには、1kmにわたり「陸前高田フラワーロード」による市民が管理する花壇がありました。震災の津波ですべて流失してしまいましたが、復興のために地元内外から球根や花苗の寄贈を受け、花壇は再生を果たし、美しい花々が震災後の心を和ませてくれました。
公園整備や道路のかさ上げ工事に伴い、球根は掘り上げられ、別の場所で育てられていましたが、新しく整備された街の風景の中に再び花を咲かせたいとの思いから、「陸前高田花の会」主催、「NPO法人 Green Fields」および「陸前高田フラワーロードを応援し隊!」共催により、震災遺構「タピック45」の近くに、スイセンの球根が6年ぶりに戻ってきました。
風もなく気持ちの良い秋空のもと、地元の方々に東京からのグループや県内外の方々をあわせ
30名ほどが集まりました。
まず、芝生の目地に沿って球根を並べていきます。
次に、球根を植える穴を掘るのですが、地面が硬くて一苦労。
スコップで土をほぐした後に、移植ごてなどを使って、球根を植えてきます。
一球、一球、丁寧に。
鎮魂と未来への願いを込めて。
国道45号線の歩道沿い約50mにわたり約1,500球の球根を植栽しました。
植え終わった後には、「おちゃっこ」の時間。
お花が繋ぐ縁。
6年ぶりの再会もあり、会話がはずみます。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
スイセンの開花は、4月下旬頃の見込み。
早くも、春が楽しみです。