古川沼での開催を予定していた、市民協働よるイベント「早起き白鳥観察会」。
今年は暖冬のためか、古川沼にハクチョウがとどまらず、観察が困難な状況に。
やむを得ず、事前に申込者に状況を説明したうえで、希望される方を別の場所にご案内する形で開催しました。
主催は「ラムサールを目指す会」。「高田松原津波復興祈念公園協働グループ有志」と指定管理者の共催、「陸前高田市博物館」協力によるイベントです。
集合場所に一旦集まり、講師の紹介等を行ったら、車で観察場所へと移動します。
観察場所は、気仙川の河口から6kmほど上流の地点。
約30羽のハクチョウが日の出を待っていました。
ハクチョウを観察しながら、ねぐらと餌場の話などを聞き、温かい飲み物などで暖を取ります。
そうこうしているうちに、山の上から朝日が昇ってきました。
朝日を浴びて、きらきらと輝く姿が美しい。
飛び立つまでの時間、お話ししながらハクチョウを観察したり、写真を撮ったり。
陸前高田市に飛来するのは、ほとんどが「オオハクチョウ」。
くちばしの黄色の部分が半分以上であることが、「コハクチョウ」との区別点だそう。
灰色のものは幼鳥で、成長になると真っ白になります。
時折、大きく羽根を広げるしぐさも。
緊張・興奮状態で、喜び、悲しみ、怒りの表現のようです。
また、朝起きた後、飛び立つ前の準備運動の意味もあるそうです。
助走をとるためか、徐々に下流に集まるハクチョウたち。
一斉に飛び立つその瞬間を、今か今かと待ちわびます。
いよいよ、離水の時。
風上に向かって、水面をけるように助走をつけて、
朝の光の中、空へ飛び立つハクチョウたち。
目の前を飛んでいくハクチョウの姿を、写真や動画にとったり、眺めたり、思い思いに楽しみました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
今回は、復興祈念公園で観察が出来ず残念でした。
例年、多くのハクチョウが飛来する古川沼。来年に期待です。