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生きもの観察会「高田松原でカニを探そう!」を開催しました

今年で2年目となるカニの観察会。

潮の満ち引きの関係で、平日開催にもかかわらず、キャンセル待ちとなるほどの大人気イベントとなりました。

講師は、岩手医科大学教養教育センター生物学科の松政先生と菅先生。

東日本大震災から回復して自然豊かになりつつある高田松原海岸および古川沼でカニを探します。

復興工事の際、いろいろな工夫をしてカニが棲める場所を作ったことで、多くの種類のカニを見ることができる高田松原。

陸域と水域が連続的に変化する「エコトーン」となっていることが多様性の要因です。

今日、観察する主なカニは、生息場所が異なる「スナガニ」「アシハラガニ」「ヤマトオサガニ」の3種。

先生が事前に捕まえて来てくれたカニで、予習してから出発です。

まず最初にやってきたのは、高田松原海岸。

夜行性で、日中は巣穴に入っていることが多いスナガニを探します。

巣穴を見つけたら、乾いた砂を入れていきます。

乾いた砂を目印に、慎重に掘り進めていくと。。。

スナガニが飛び出してきました!

とっても素早いスナガニ。追いかけっこでスタミナが切れたところで、捕まえました。

次に向かったのは、「奇跡の一本松」の近く。

震災マツの根株を残している干潟です。

巣穴に隠れているスナガニと違って、干潟を歩き回るアシハラガニ。

動きも、スナガニに比べるとゆっくりです。

大きなハサミに気をつけて、捕まえました!

こちらのメスには、たくさんの卵が。

「このカニは何?」「どうして泡を吹くの?」と、興味の尽きない子どもたち。

先生は、子どもたちからの質問攻めで大忙しです。

最後に向かったのは、古川沼の干潟。

岸から距離があるので、フィールドスコープで観察します。

肉眼では、何かが動いているかも?くらいにしか見えませんでしたが、フィールドスコープを覗くと、視界一面に動き回る「ヤマトオサガニ」が。

観察会の最後、みんなが口をそろえて「楽しかった!」と言ってくれたのが印象的でした。

多様な生きもののすみかとなっている当公園。

地域の自然や、生きものに興味を持ってもらえたら幸いです。

松政先生、菅先生、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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