寒気の影響で冷え込んだ朝。
氷上山が薄っすら白くなり、古川沼にも氷が張りました。
陸前高田市立博物館と指定管理者の共催で開催する人気イベント「野鳥観察会」。
講師は、昨年に引き続き、「南三陸ワシタカ研究会」の三浦会長です。
集合は、公園管理事務所。
開会式では、博物館の菅野館長にご挨拶いただきました。
出発しようとしたところ、幸先よく一羽の「セグロセキレイ」が寄ってきました。
去年より、多くの鳥が見れるかも。期待がもてそうです。
東日本大震災による津波により、一時は海と一体となってしまった古川沼。
防潮堤の建設等の復旧・復興工事により、かつての汽水環境や干潟が回復。
多様な水鳥を観察することができるバードウォッチングにおすすめのスポットとなっています。
フィールドスコープをセットして、観察開始。
早速発見、「イカルチドリ」。
この奥には、「カワセミ」もいたのですが、残念ながら写真には撮れず。
移動して、さらに観察を続けます。
どんな鳥が見えるのでしょうか?
全体は灰黒色で額とくちばしが白色の「オオバン」。
飛び立つ「ヒドリガモ」の群れ。
翼を広げて乾かす「ウミウ」。
急降下ダイブが得意技、上空から魚を狙う「ミサゴ」。
ほかにもたくさんの鳥たちを見ることができました。
次に、防潮堤に上って、海側を観察します。
高田松原の先に見えるのは、海に浮かぶ「コクガン」。
唐桑半島の先に蜃気楼も見えました。
観察していると、時間が過ぎるのはあっという間。
名残惜しいですが、公園管理事務所の会議室に移動して、「鳥合わせ」を行います。
全員で、今日観察できた鳥を確認していきます。
今回は、昨年の25種を大きく上回る、37種を観察できました。
最後に、三浦会長の講話。
「ものさし鳥」や歩き方など鳥の覚え方のコツや、増えている鳥や減っている鳥など近年の傾向をお話しいただきました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
古川沼や高田松原には、他にもたくさんの鳥たちが。
公園管理事務所では、双眼鏡の無料貸出も行っております。
ぜひ、ご利用ください。
今回観察した鳥(全37種)
コクガン、ヒドリガモ、アメリカヒドリ(△)、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、カイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、イカルチドリ、イソシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、ノスリ、カワセミ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、カワラバト