東日本大震災から14年。
尊い命を失われた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに改めてお見舞いを申し上げます。

高田松原津波復興祈念公園では、令和7年3月8日(日)から11日(火)の4日間、国営追悼・祈念施設を特別に夜間開園し、園内をライトアップする初めての催し「3.11から未来へ~みんなの想いが集う日~」を開催しました。
公園の指定管理者(高田松原津波復興祈念公園マネジメント共同体:一般財団法人公園財団、特定非営利活動法人 緑の相談室)と、「岩手大学三陸委員会ここより」、「早稲田大学陸前高田プロジェクト」の共催による催しです。
あらゆる人の想いを持ち寄ることができ、誰しもが受け入れられる場の創出を目指しています。

会場の入り口には、大切な人への想いを集める『光ノ手紙』。
多くの方々からいただいたメッセージで、希望のスイセンの花がたくさん咲きました。

続いて、高田保育所、気仙保育所の子どもたちに絵を描いていただいた「紙袋ランタン」。
素敵な作品が会場を温かく照らしました。

川原川公園で開催される「つむぐイルミネーション」との連携も。
光と反射の幻想的なオブジェや、美しい模様が浮かび上がる灯ろうなどをお借りして設置しました。

そして、防潮堤に希望の象徴“スイセン”の花を描く『光ノ碑(ひかりのいしぶみ)』。
3月11日に対する想いは人それぞれ。
津波伝承碑のように、祈り、願い、記憶、慰霊、復興、さまざまな想いを光に刻み”伝える”碑です。

また、「特定非営利活動法人ツムグ」、「ふるさとこころの復興応援隊」の協力により、市内で行われる3つの催しが連携。
当公園と、「つむぐイルミネーション(川原川公園)」、「3.11夢あかり(館の沖公園)」をめぐるシールラリー『光ノ軌跡』を実施しました。
3.11夢あかり
2011年に陸前高田市女性団体協議会の皆さんから始まった3.11夢あかりを今年も灯しました。


つむぐイルミネーション
陸前高田への思い等、様々な思いを集めてつむぎ、光とともに灯しました。


シールを集めた方には、”花ろうそく”や、”花の種”のプレゼントも。
この光の旅路が、みんなの想いをつなげ、未来を照らすきっかけとなればと思います。

「涙が溢れました」「みんなが集まれていいね」「素敵な場をありがとう」「ぜひ、来年も」
学生たちは、会場にお越しいただいた多くの方々とお話しさせていただきました。
ありがとうございます。
いろいろな想いが集まる場所、あの日のことを伝える場所として、地域の皆さまとともに歩んでいけたら幸いです。
