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東日本大震災から12年

東日本大震災から12年。

尊い命を失われた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに改めてお見舞いを申し上げます。

雲一つない晴天となった今日、国営追悼・祈念施設には、多くの方が献花に訪れました。

追悼と鎮魂の場であるとともに、震災の教訓とそこからの復興の姿を伝えていく場でもある当公園。

多くのみなさんとの関わりの中で、未来へと進む高田松原津波復興祈念公園の今をお伝えいたします。

公園から山側に伸びるシンボルロードに、避難路の目印として植えられたハナミズキ。

2019年に「陸前高田『ハナミズキのみち』の会」のみなさんと、地元中学生、全国からの有志の方々により、植栽されました。

二度とあのような悲しみや苦しみが繰り返されることがないようにとの願いが込められたハナミズキのみち。

タマネギ型の花芽をたくさんつけて、春の訪れを待っています。

復興のために県内外から寄贈を受けたスイセンの球根。

公園整備や道路のかさ上げ工事に伴い、別の場所で育てていましたが、2022年11月に「陸前高田花の会」、「NPO法人 Green Fields」および「陸前高田フラワーロードを応援し隊!」のみなさんの手により、この場所に戻ってきました。

ヨーロッパでは、いち早く春を告げてくれることから「希望の花」とされるスイセン。

厳しい冬を乗り越え、芽を出す姿は、力強い復興の姿を連想させます。

津波により、7万本のマツが一本を遺して全て流出してしまった高田松原。

「あの美しい松原をもう一度」の思いのもと、2017年から植樹活動がスタートし、2021年には4万本のマツの植樹が完了しました。

50年かかるともいわれる松原の再生。

植えられた苗木たちは、「高田松原を守る会」のみなさん他、たくさんの方々の努力により、元気に育っています。

東日本大震災から12年。

あの日のことは、決して忘れずに。

たくさんの方々の思いが詰まったこの場所は、多くのみなさんに支えられ、未来へと進んでいます。

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