11月とは思えないくらいの暖かさ。
震災遺構「タピック45」の国道45号沿いにて、市民協働よるスイセン植栽イベント「希望のスイセン フラワーロード」を開催しました。
主催は「陸前高田花の会」。「NPO法人 Green Fields」および「陸前高田フラワーロードを応援し隊!」共催、「村上園芸」と指定管理者の協力によるイベントです。
かつて、国道45号沿いにあった1kmのフラワーロード。
東日本大震災の津波で流されてしまいましたが、2011年11月に市民の手で再生する活動がスタート。柳生慎吾さんの「スイセンプロジェクト」からも球根が届けられました。
2016年10月、かさ上げ工事のため球根は掘り上げられ、別の場所で育てられていましたが、昨年11月に、新しく整備されたまちの風景に再びスイセンを咲かそうと植栽され、今年の4月には50mの花の道となりました。
2年目となる今年は、さらに150m延長。
地元の方々に東京からのグループや県内外の方々をあわせ約40名にご参加いただきました。
今回植栽する球根は、「読売光と愛の事業団」の助成による2,000球。
さらに、「浦戸諸島 海と花の物語」の寄付777球と、参加者の皆さんに当日ご持参いただいた球根、夏に掘り上げたスイセンプロジェクトの球根と、多くの球根が集まりました。
開会式を行ったら、さっそく活動開始。
事前に土をほぐしておいたところに堆肥を追加し、均等に植えられるよう、球根を置いていきます。
その後に、移植ごてなどで、球根を植えていきます。
一球、一球、想いを込めて。
ヨーロッパでは、寒い冬を乗り越え、いち早く春を告げる花として「希望の象徴」とされるスイセン。
東日本大震災の津波の後も、がれきの中から黄色い花を咲かせていたそうです。
震災から12年。
復興が進み、公園となったこの場所では、鎮魂と未来への願いを込めて、スイセンを植える活動が続けられています。
植え終わった後には、恒例の「おちゃっこ」の時間。
また会いましょう、この場所で。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
開花は4月頃の見込み。
国道45号沿いを彩るスイセンをお楽しみに。